オオサカジン

日記/一般 日記/一般   | 大阪市

新規登録ログインヘルプ


2018年02月16日

休耕田クラブ

今から25年ぐらい前になるでしょうか。中ノ島まつりに行ったおりに、草をつかって虫を作っているのを見かけました。
虫を作るといっても、もちろん生きた虫を作るわけではなく、虫のかたちに草などを使って作っているのです。みごとな虫がつぎつぎと生まれていました。
話をし、こちらがやっているお祭りにも来てもらえることになりました。報酬などなし。交通費も出した覚えがありません。こちらも若く勢いありで、思いだけで人と出会いつながっていた頃でした。日時を連絡するとその日、草や道具を持ってやって来てくれる、そんな付き合いがたぶん10年は続いていたと思います。
そのお祭りも幕を閉じ、そのまま御無沙汰していました。
3年ほど前でしょうか。バイクで生駒から高山あたりを走っていると大人と子どもの集団が目に入りました。ハイキングかな自然観察かなと思いながら通り過ぎていると、なにか知っている人のような方が目に入る。しばらくして、あっと思い出す。その草木で虫を作ってはったカワさんではありませんか。声をかけるとカワさんも覚えてくださっていて、やはり自然観察の最中とのこと。短い挨拶で、私としてはうれしい再会となりました。
その後、長居公園の自然史博物館での「自然史フェスティバル」の案内をいただき、参加されているブースを見に行ったりと、ご縁が復活となりました。

その参加されているのが「休耕田クラブ」です。昨年のフェスティバル(http://www.omnh.net/whatsnew/2017/09/post_305.html)へも行ってきました。そのときに、活動の様子やら、何より居てはる人の雰囲気がとってもよく、これは実際に見てみたいと思ったのでした。

そうして見学させていただきました。

近鉄生駒駅から生駒線で萩の台駅へ。住宅地をゆるゆる登りながら歩き、しばらくいくと山に入る。そこをいくと、
休耕田クラブ
みごとな棚田。

休耕田クラブ
お地蔵さんだと見るが、一緒に歩いている少年は見るところが違う。

休耕田クラブ
めくると虫がいるという。

休耕田クラブ
道の崖、ここにも虫がいるという。こちらの目には入らん。

休耕田クラブ
葉の先で示してもらうが、わからん。

休耕田クラブ
落ち葉を右のザルに入れトレイの上で揺らす。何してんのと尋ねると、虫が見つかると。

休耕田クラブ
こちらには見えにくい虫を捕ってはります。虫の名前も言うてはります。

休耕田クラブ
休耕田に着きました。ここも棚田です。

休耕田クラブ
子どもがせきとめて作ったそうです。この休耕田で虫の観察をしたり、子どもらが秘密基地を作ったりと、遊びの場でもあります。
自然史フェスティバルのブースで聞いた話です。ある日、作った基地を「見せて」と大人が言うと、「みんなに聞いてくる」と子どもがこたえたそうです。本当の秘密基地であり子どもだけの場、それがいいとカワさんがおっしゃっていました。その話を聞いてぜひ見てみたいと思っての今日でした。

休耕田クラブ
ねっころがっている木があると、好きなお菓子に群がるように寄っていきます。ひっくり返し、虫探し。

休耕田クラブ
こちらが見ると木くずかと思ってしまいますが、ウバタマコメツキという虫だそうです。

休耕田クラブ
自分の目にはなかなか入ってはこない世界をしらせてもらった一日でした。
位置で言えば、こちらの休日田んぼとは、生駒駅を挟んでちょうど反対側にある感じです。でもこの休耕田は標高300メートルにあるそうで、休日田んぼと比べるとかんり高い所にあります。
ここで米を作っていたのか、昔の人はすごいなあ~と思ったのでした。

休耕田クラブ

休耕田クラブ

休耕田クラブ

休耕田クラブ
休耕田クラブのみなさん、いいもん見せてもらいました。ありがとう。




















Posted by まるみつ at 22:27│Comments(2)
この記事へのコメント
草で虫を作る人、その草のキリギリス、「アキカンあかんまつり」でお会いし、1匹入手しました。それに触発され、ぼくはのちに「ストロー恐竜」の露点を出しましたね。あれは当銀美奈子さんに直接教えてもらってつくったものでした。TOHGINさんは大阪でNIGHT(ナイト)という喫茶店をしてはって、そこへお尋ねして教えてもらいました。
スプーン1杯の土の中には億という単位の生き物が居るそうで、虫と呼べるものだけでもものすごい数がいるとのことです。トビムシなんかがそれです。ぼくの友人の息子が京大の理学部の大学院まで行って、トビムシの研究をしていて、彼からその話を聞きました。
ぼくは田んぼを地主さんに返却する書類を昨日出しました。行政は補助金で過疎地の農地が保全できると思っているけれど、それはまちがいです。お年寄りは農地管理ができず、放棄すれば協定違反で補助金返還(地区全体の受給金=たとえば何百万円)を迫られるから、お金を払って営農組織に管理してもらってる。みんな「田んぼ要らん」と陰では言ってます。
『ローカリズム宣言---「成長」から「定常」へ---守るべきは「お金」より「山河」---内田 樹著を読もうと思ってます。
Posted by juranjuran at 2018年02月17日 09:50
ウバタマコメツキ、懐かしいです。幼虫もそうとうに奇怪な姿をしてます。なまえの由来は、たぶん、タマムシ科にウバタマムシというのがいて、あの七色に光るタマムシとちがって、茶色い地味なタマムシなんですが、ぼくはこどものころこれをメスのタマムシだと思っていましたが、ウバタマコメツキがこれに見た目よく似ているからだと思います。
コメツキムシの仲間は裏返しに置くと、胸部と腹部のあいだの間接を反らせて、その反動でパチンと音をたててジャンプし、反転して起き上がります。ぼくらはこどものころ、この虫を「ペッチン」と呼んでいました。
コメツキの名はこの動作、音が米搗き、精米の様子に似ているからでしょう。水車とか杵臼で搗く様子かな?
Posted by juranjuran at 2018年02月17日 09:59
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。